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2016年9月15日 (木)

手足が不自由な方の移動支援とは?

Photo_4 (バリアフリータウン - @niftyホームページサービスより移行(2016/9/29))

 2003年頃の話ですが、現行では実現されているか?をチェック願います。

(参考 障害者に関するマークについて - 内閣府)

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歩道・バスでの移動支援

1.歩道での移動

手動の車いすを後ろから押しながら歩くときは、次の場所や環境により危険が潜んでいるので後ろのグリップをきつく握って走行する。
また、道路は、車いす利用者や高齢者などが利用しやすいように建設することが重要である。
ただし、道路と歩道の段差は、目の不自由な人の判断ポイントであることも考慮する。

<バリアフリー化のポイント>
・路面の凹凸解消
・交差点での歩道から道路面への傾斜や段差の解消
・歩道への放置自転車や置き看板などの障害物の除去
・自転車利用者が後方から接近するときの徐行

・「車が歩道に入れなくするポール」「電柱・信号柱」などの設置は、車いすが通れる幅(90cm以上)を考慮する。(福田瑞穂さん)

2.バスやタクシーでの移動

バスと道路と社員教育などを総合的に工夫して乗りやすくすることが重要ポイントである。

(1)バス側の工夫

ノンステップバス(超低床バス)

通常のバスは路面から床までの高さが約90cmあり、乗降
口からステップを2段上がって乗り込むようになっているが、
このバスは床の高さが約30cmへ低くすると共に、ステップ
を無くして
、高齢者や車いす利用者などが乗りやすくしてい
る。
また、バスと路面の段差は、電動スロープ板が張り出し、さ
らに段差があるときにはバスが傾斜して段差を軽減する。

<バス導入などについて>

  • 公営交通への導入:東京都、大阪府、京都市、名古屋市(3台)に1997年に9台   
  • 民営交通への導入:北海道旭川市の旭川電気軌道(1997年に10台)   
  • 製造会社:三菱自動車工業、日産ディーゼル工業   
  • 構造 : 日本製バスに「ドイツ製の電動スロープ板及び車体傾斜装置」を装着   
  • 価格 : 通常1台1600万円が2400万円へ増加   
  • 車いす利用者は段差が解消されて、自由に乗り入れていた(試行)

名古屋市バスは、「名古屋駅~矢場町又は東新町~妙見町」までの50系統にて試
行運行
(一般バスと混成)

乗り場 :名古屋駅バスターミナル、グリーンホームの5番ホーム

運行時間 : 6:05.6:45.7:48.8:42.10:47.13:32.15:32.16:02.
19:20.21:45

導入時期 :1997.3
 問い合わせ先:052-522-0111>

<< E&C名古屋の感想 >>

(1)ノンステップバスというよりは、「超低床バス表示又は色使いの変更」などして、一般バスと明確に判断できる表示にした方が乗りやすい。
乗客が慣れるまでは、運転手による次の誘導を案内した方がよい。
--ステップがない。
--床が滑りにくい。
--後部座席との段差が大きい。
--後から車いす利用者が乗車したときの乗客の協力が不可欠である。

(2)バスの時刻表の表示(△)がわかりにくい。

(3)段差・ステップは、黄色表示などした方がよい。

(4)バス停付近の駐車違反の取り締まりを強化しないと、バス停に上手く停車できない。

(5)ノンステップバスの製造・販売

会社名 連絡先
いすず自動車(株) 国内業務第二商品グループ
TEL 03-5471-1214
日産ディーゼル工業(株) バス事業部バス業務部
      TEL 048-726-7335
日野自動車工業(株) バス営業部
      TEL 03-3456-8811
三菱自動車工業(株) バス営業部
      TEL 03-5232-7423

・リフト付きバス
車いすをリフトで路面からバス車内の高さまで上げて、乗車できるようにしたバス。

●名古屋市バスは、次の区間で一般バスと混成運行している。

  • 幹線2系統(名古屋駅~黒川~砂田橋)   
  • 幹線8系統(金山~稲永町~野跡)   
  • 30系統(金山~博物館・清水ケ岡~総合リハビリセンター)   
  • 30系統(栄~博物館・清水ケ岡~総合リハビリセンター)
各種改善施策 昭和57年度末 平成7年度末
低床・広ドアバスの導入 25,671 43,639
リフト付バスの導入 -- 843
(内、路線バス) -- (171)
スロープ付超低床バスの導入 -- 200
リフト付タクシーの導入 -- 747
寝台タクシーの導入 -- 372

(注:昭和57年度末(昭和58年3月末)は「国連障害者の10年の初年にあたる」)
(注:平成8年度運輸白書より作成)

城下走る超低床の最新市電 (熊本県熊本市)

人口約65万人の熊本市では、全国でここだけの最新式の超低床電車が古い市電に交じって走る。ヨーロッパではおなじみの電車だが、こちらは短めの二両連結。車窓から町並みを眺めるも、市内巡りの足にもよし。熊本城や緑の多い町並みとの取り合わせは絵になる。 
熊本の市電は2路線、延べ12.1km。市交通局によると、車両は単独で走る電車38両と、超低床電車1編成を含む二両連結車五編成。超低床以外は高度成長期以前に造られた車両がほとんどだ。 車両がいくら最新式でも、電車が時間通りに来なかったり、運行回数が少なかったりすると、客足は速のく。客足が遠のけば、電車の運行回数が減る--という悪循環になる。 この悪循環を絶つための策として熊本では、路面電車の定時通行性を守るのに欠かせない<軌道敷内通行禁止>のほか、<連結車の採用><冷暖房車の導入><運行間隔短縮><終車の延長>などがとられた。 市中心部の停留所の時刻表を見たら、一番電車が6時20分。終車が22時35分と23時15分。7時から19時の運竜は3~7分間隔で、運賃は130円-190円。朝、夕、日中とも客が多い。 
超低床電車は、ドイツのメーカーが開発、日本のメーカーが車体の製作、組み立てをした。白い二両連結の側面下部にブルーの彩り。 車輪が覆われたすっきりしたスタイルだ。ドアが開くと、道路中央の停留所と床の段差が感じられないほどだ。車内の一部にはかすかにスロープ部分があるが、まっ平らに近い。 走り出すと、騒音、振動、揺れが従来の市電に比べて、驚くほど少ない。外の車のドライバーの目線の高さが、車内とあまり変わらない。 超低床の営業開始は1997年8月。現在は一編成だけなので、停留所に姿を見せるのは一時間半に一回というのが残念だ。 
交通局電車課の宮崎輝昭課長補佐が説明してくれた。まず、乗降口の段差----。「停留所の高さは、熊本の場合18cm。20cmのところもありますが、超低床なら基本的には電車の乗降口との段差は12cm。リフトも備えていて、車いすの乗降にも対応可能です」「超低床電車は1999年3月までに2編成増やし、30分ごとに運行できます。もっと多くの人にこの電車の良さを体験してもらえます」 運行コストは収益を上回っているが、利用者は1990年から上向いている。最近は、郊外からのバス利用者が、市電の始発停留所で乗り換えて出勤する傾向が見られるそうだ。 
赤字や道路混雑の「元凶」説による市電廃止計画は、熊本にもあった。結局、1979年に存続が決まった2路線に、歳月を経て最新式路面電車が走る。各地の都市から、路面電車復活をかけた注目が集まるゆえんだ。 
・ 一日乗車券大人1000円、子供500円、区間指定券500円,250円
・ 熊本市観光情報センター(TEL096-322-5060)
1998.11.29 朝日新聞三河版朝刊(文と写真・相田 武男)

(2)道路及び環境の工夫

・バスターミナル・道路などでは、ノンステップバスと路面との段差を無くしたり、少なくするために「停留所の路面」を高くして、乗りやすくする。

・バス停留所付近の「違法駐車」を排除して、停留所の歩道付近を確保して、バス停車を容易にする。

(3)社員教育など(料金支払・転倒防止など)

・バスは運転手1名であり、キップ購入に「都道府県知事の公布する身体障害者手帳による割引制度」や「無料パス」を活用して操作・移動の軽減できるように工夫する。

・乗客も手足の不自由な人に席を譲ったり、車いすの転倒・ゆれ防止などの支援がある。

【障害者介助運転手学ぶ】1998年12月8日朝日新聞朝刊(三河版)
体の弱いお年寄りや、身体障害者を乗せることの多いタクシーの運転手さんたちが12月7日、豊橋市の東部地域福祉センターで、介助の講義と実技講習を受けた。 
豊橋市社会福祉協議会のホームヘルパーが講師になり、痴ほう性のお年寄りも、恥ずかしいと思う気持ちは変わらないと説明。車の中でおもらしをした時には「水をこぼしたの」「汗をかいちゃつたね」と声をかけるなど、相手を傷つけないような心配りをしてほしいと指導した。
実技では、段差のある駐車場で車いすを押し、車いすからタクシーに乗り換える時の介助の仕方を繰り返し練習した。


電車での移動

(1)駅でのプラットホームの移動は階段が多く、足の不自由な人が一番困る場所であり、階段の昇り降りには4~5人ぐらいで支援する。

---介助者1人では難しいので通りすがりの数人での支援をお願いします。
(注 : 車いすの重さと体重を考慮して、手伝う人自身が腰を痛めないように)

---駅を新しく創る時から「障害者や高齢者・妊産婦などの意見を聞いてバリアフリー設計」を行うのは当たり前です。既設設備のバリアフリー化を推進するように願います。

< 兵庫県姫路市のT.Tさんの意見>
駅内のトイレ、階段などは健常者が使うことしか考えられてなく高齢者、障害者に対する配慮がほとんど為されていないのが現実。
車椅子使用者が階段を降りる時は駅員が手伝う事にはなっているが毎年駅員の数が減少しており手伝うのは不可能である。

(2)電車への乗車はホームと電車の段差や人込みが障害となるため次のように行う。

  • ホームでは乗車入口の横で待ち、他の人の出入りを避ける   
  • 乗車直前には入口付近の人に「車いすの人が乗ります」と配慮を伝える   
  • 乗車は車いすの前輪を上げて(近くの人が引張っていただくとしやすい。)   
  • ---乗車中---   
  • 車内ではドアの近くに停車する。(車いすエリア確保を支援する)   
  • 到着駅までの注意<他のお客の出入り・電車のゆれ・転倒>   
  • ---乗車中---   
  • 降車は「車いすの人が降りますので空けてください」と配慮を伝える   
  • 降車は介助者が後ろを見て、後輪から後ろ向きにゆっくり降りる   
  • ホームに着地したら、前輪を上げたまま後ろへ下がる

(3)列車内には、指定席列車に車いす専用座席及び車いすで使用できるトイレ・洗面所を装備する。普通列車は比較的短い区間のために次に拡大する。

---鉄道会社は、チケットの予約から乗車中まで介助する。

(4)鉄道会社ではエレベータ・エスカレータ・車いす道路・誘導警告ブロック・身体障害者用トイレなどを徐々に設置している。
ただし、JR6社が大手民間鉄道会社15社及び営団・公営地下鉄10社より対象駅数が多く、整備が遅れている。(?)

<高齢者・障害者用施設の整備率>

整 備 施 設 J R 6 社 大手民鉄15社 営団・公営地下鉄10社
整備対象の駅数 4641駅 1766駅 489駅
エレベータ の設置 17.2% 19.7% 33.3%
エスカレータの設置 31.8% 45.7% 84.0%
身体障害者用トイレの設置 22.7% 78.1% 71.0%
誘導・警告ブロックの設置 54.3% 97.4% 100%
改札口の拡幅 36.3% 87.7% 99.8%
自販機の点字テープ設置 39.6% 77.2% 94.1%

( 注:平成8年度運輸白書より作成)
( 注: エレベータ及びエスカレータは設置基準対象駅における数値)
  [歩道・バス] [電車] [飛行機 ] 


飛行機での移動

1.日本エアシスム、新型車いすを配備

・日本エアシスム(JAS)は1998年12月18日、お年寄りや体の不自由な乗客に快適な旅を楽しんでもらおうと、新型車いすを配備する。
・身体障害者の体験をもとにクッションの座り心地をアップ、簡単な車幅の伸縮などで機内への乗り込みを簡単にした。明るい色使いやデザインが特徴だという。
・同社では各空港に配備している車椅子を順次、新型車いすに変更する。
[毎日新聞1998-12-07]


ホテルなどの宿泊施設

1.エレベータや階段など

・エレベータでは車いすから届く位置にスイッチを設置したり、移動防止の手すりを設置する。
・エレベータの場所が明確にわかる。
・廊下や階段には、手すりを両側に設置する。
ロビー周りなどに車いすで利用できるトイレや洗面所を装備する。
(注 : トイレは車いす専用でなく、出入り口を広くして手すりをつけた一般との共用トイレが喜ばれる)


2.駐車場

・身障者用の駐車場をホテルに出入りしやすい場所に設置する。
・駐車場からホテル出入り口までの段差・階段を無くする。

3.客室

車いすで出入りできる浴室・トイレなどを整備する。
・車いすで回転できたり、自由に移動できる。
・車いすで入れる入口段差のない。
・車いすで開閉・施錠できる。

<アメリカにおける車いす利用及び聴覚障害への対処客室数・駐車場

総部屋数 1~25 ~50 ~75 ~100 ~150 ~200 ~300
車いす利用及び聴覚
障害への対処数
6    

注:バリアフル・ニッポン(現代書館)より

4.桟橋(陸と海の乗換えアクセス)

車椅子利用者や高齢者などが陸から海の乗り物に乗り変わることが難ったが、最近、浮き桟橋ができて乗り降りが楽になってきた。
まだまだ少数の取組であることから各地での取組を推進する必要がある。

海好き寄っといで!
       利用者をつり上げてヨットに乗せる電動リフトなどを備えた全国初の「バリアフリー浮桟橋」が27日、愛知県蒲郡市港町の三河港岸壁に完成した。
      体の不自由な人に積極的に海洋レジヤーを楽しんでもらおうと、愛知県が身障者らと協議を重ねて建設した。
       浮桟橋は、潮の満ち引きによる海面の変化に応じて岸壁との高低差が変わるため、桟橋に下りる
      スロープは、直線にはせず、あえて「く」の字形にし、継ぎ目を可動式にした。
      手すりの高さやヨットを係留するくいの位置などにも身障者らの意見を採り入れた。事業費は約2億4千万円。
      身障者やヨット愛好家でつくる「ヨットエイドジャパン東海」によると、車いす利用者がヨットに乗る場合、10人前後の男性の助けが必要だった。この浮桟橋を使えは、リフト操作を介助する人とヨットを固定する人がいれば十分という。
       「ヨットエイドジャパン東海」の金子哲三代表は「障害者の愛好者も飛躍的に増えるのではないか」と期待を寄せる。
      [2002年4月28日朝日新聞三河版朝刊]

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